上林春松本店商品紹介


取り扱い商品

・薄茶・・・一般的にイメージされるよく飲まれているお茶です。

・濃茶・・・お茶会用、お茶事用としてよく使われてとろみがあるお茶です。

 一般的にお茶の木は中国から入ってきたという説が有力です。奈良時代に宮廷でお茶が飲まれていました。当初、お茶は宮廷人か貴族階級などの一部の限られた人にしか口にできない貴重品でした。鎌倉時代に臨済宗の開祖、栄西が武家社会にまで広めました。栄西は宋の時代の中国にわたり、禅宗を学び数多くの経典を持ち帰るとともに、お茶の種子とお茶の飲み方も持ち帰りました。
お茶の発祥地の中国では、もともと薬としてお茶の歴史が始まっており、現在のように健康食品として注目されるのも、そこからきていると思います。
ここでお抹茶についてお話しします。碾茶(てんちゃ)とは抹茶の原料になるお茶の葉 のことです。収穫前のお茶の木を葭簀(よしず)と稲藁で覆い日光から新芽を守り栽培されると苦み成分が減少し、お茶の旨味成分のアミノ酸がうまれます。この碾茶を挽いたものが抹茶です。
 上林春松本店は京都宇治で450年の歴史を紡ぐ老舗茶舗です。
茶道の大成者と知られる千利休は、上林家の茶をこよなく愛した茶人のひとりでした。
また、利休の養女が上林春松家に嫁いでおり、両家は親しい関係であったようです。

利休の死後、古田織部や小堀遠州とも密に交流をもち、上林家はそうした歴史の荒波をこえ代々続いて来ました。
政治の中心が京都から江戸へ移ってからも徳川家康は宇治のお茶を好み、宇治からお茶を取り寄せました。また上林家は徳川家康から「茶頭取」として宇治茶の総支配をめいぜられ、宇治代官としてお茶師全体の総括を担っておりました。明治維新の幕藩体制の崩壊により厳しい状況下で十一代上林春松は当時の新製品を考え多くの愛好者を得て、再び盛んになった茶道と共に宇治の老舗茶舗として今日に至っております。